天才・久保建英“理想形Cロナ式”成り上がり法 カズの元代理人・田路氏が指南

2019年06月06日 16時30分

ベンチ外の久保(後列右)はスタンドで試合を見守った

“天才少年”は世界トップになれるか。サッカー日本代表は5日、国際親善試合(豊田)でトリニダード・トバゴと対戦し0―0で引き分けた。初選出で注目のMF久保建英(18=FC東京)はベンチ外で、代表デビューは次のエルサルバドル戦(9日、宮城)に持ち越しとなった。天才少年には今夏の海外進出が浮上しているが、カズこと元日本代表FW三浦知良(52=横浜FC)の代理人を務めた田路雅朗氏が理想的な“成り上がり法”を明かした。

 ベンチ外となった久保はGK川島永嗣(36=ストラスブール)やFW岡崎慎司(33=レスター)らとともにスタンドで試合を観戦した。「練習よりも試合を見て感じることのほうが多いのかなと思う」と話していたが、熱心に先輩たちの戦いを見守った。

 次戦のエルサルバドル戦で代表デビューを狙う一方で、この先も森保ジャパンの一員としてさらなる躍進が期待される。日本期待の逸材について公認資格を持つ選手代理人の田路氏は「間違いなくタレント。度胸があるのは一番の強みじゃないか。何があっても動じないというイメージだし、何年かに一人しか出てこない選手。ヒデ(中田英寿氏=42)、(中村)俊輔(40=磐田)、小野(伸二=39、札幌)クラスだな」と高く評価した。

 17歳でA代表入りした久保には今夏の欧州移籍も浮上。複数の関係者によると、フランス1部パリ・サンジェルマンやイングランド1部マンチェスター・シティーなど多くの欧州クラブから“オファー”が届いているという。現在は下部組織に所属したスペイン1部バルセロナと、同レアル・マドリードと契約交渉を重ねている。

 田路氏は「まずは日本のトップ選手が集まる中、日の丸を背負うプレッシャーを克服して活躍できるのか。A代表ではプレーをすることではなく、彼に求められているのは活躍。それに(久保獲得に)興味を持つ欧州クラブも国際舞台で、どこまで活躍できるかは注目のポイントだろう」と指摘する。

 その上で久保が世界でのし上がっていくにはどうするべきなのか。田路氏によれば「このままJリーグにいても評価されないから欧州に行かないとな。今、ビッグクラブに入ったとしても試合に出られないから最初のクラブ選びが大事になる。10代でもチームの中心選手として使ってくれるところじゃないと…。そこから上にステップアップすればいい」。

 田路氏が「理想的」とする“成り上がり法”はFWクリスチアーノ・ロナウド(34)だ。2002年にデビューしたスポルティング(ポルトガル)で大活躍をすると、03年には20億円超の移籍金でビッグクラブのマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に移籍。その後は移籍金100億円超でレアル・マドリードに入団し、そこで名実ともに世界ナンバーワンの選手となった。

「久保が日本から出るときの移籍金は高くても3億円くらいかな。堂安が2億だったそうだから、そんなものだろう。その先、欧州クラブでも主力として良いプレーを続ければ10億~20億円以上の金額で5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ)の上位クラブに移れるはず。そこでもしっかりとした結果を出せば(移籍金で)メガクラブから50億~100億円以上の値段がつく選手になるんじゃないか」

 田路氏は数々の外国人選手をJリーグに紹介するとともに、カズの欧州クラブ移籍をサポートしたり、複数の日本選手を海外クラブに送り込んだ実績がある。そのお眼鏡にかなった18歳が世界を舞台にどんな道を歩むのか大きな注目が集まる。