【ポーランド・ビドゴシチ29日(日本時間30日)発】U―20W杯ポーランド大会1次リーグ最終戦が行われ、B組の日本はイタリアと0―0で引き分けた。1勝2分けの勝ち点5で同組2位となり、2大会連続の決勝トーナメント進出が決定。16強による1回戦ではアルゼンチンやポルトガルが入るF組の2位と6月4日に対戦する。

 引き分け以上で16強入りが決まる中、影山雅永監督(52)は右MFに西川潤(17=桐光学園高)、センターバックにDF三国ケネディエブス(18=福岡)を初めて先発で起用。前半から激しく攻守が入れ替わる展開の中、前半9分にはあわやオウンゴールの窮地をGK若原智哉(19=京都)がギリギリのところで止めた。直後に最終ラインからのロングパスにFW田川亨介(20=FC東京)が走り込み、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得した。

 だがこのチャンスでキッカーのMF伊藤洋輝(20=名古屋)が失敗。ゴール右を狙ったが、GKにコースを読まれて止められた。悪い流れは続き、20分にはエースの田川が右太もも裏を負傷してベンチに退いた。

 両チームスコアレスで前半終了。後半は一進一退の攻防で14分に直接FKのチャンスを得たが得点にはつながらず、逆に21分には相手の強烈なシュートを若原がセーブしてピンチを防いだ。30分過ぎにはMF斉藤光毅(17=横浜FC)が接触プレーで負傷して退場。南米王者、欧州2位など強豪ひしめく“死の組”を勝ち抜いて堂々の16強入りを果たしたが「1位で突破してやろうという意識でやっていた。選手たちはロッカールームで非常に悔しがっていた」(影山監督)。2人の負傷者も出し、今後の戦いに不安を残す結果となった。