なでしこジャパン・高倉監督は“お祭り女” 夫の東京V竹本一彦GMが素顔を語る

2019年05月29日 11時00分

竹本一彦氏

 フランス女子W杯(6月7日開幕)に出場するなでしこジャパンは27日、羽田空港から決戦地に向けて出発した。2011年ドイツW杯以来2大会ぶりの世界制覇に挑む。高倉麻子監督(51)を支える夫で、元女子サッカー指導者の竹本一彦氏(63=J2東京Vゼネラルマネジャー)が激白。フル代表として初の大舞台に臨む“監督・高倉麻子”の資質から素顔まで語り尽くした。

 ――指揮官として高倉監督をどう見ている

 竹本氏 すごいなと思うのは、タイトルを取った去年のアジアカップや(ジャカルタ)アジア大会での厳しい試合の中で交代選手が当たることがすごく多い。現役時代から勝負どころに強くて“お祭り女”と呼ばれていた。女子サッカーリーグの開幕ゴールを決めるとか、そういう運を持っているのは確かにある。

 ――まさに“持っている”指揮官だ

 竹本 G大阪時代に一緒で仲が良く、ロシアW杯を指揮した西野(朗)監督(64)も、そういう運を持っている。コロンビア戦の開始2、3分で相手が退場し、香川(真司=30)がPKを決めて…という状況は誰も想像しない。でもそれができてしまう。だから戦術やチームづくりのマネジメントとか、大事だけど(高倉監督も)なんか勝負運を持っている。選手や相手を見る目、その決断力、その辺は強い。

 ――高倉監督と意見交換をすることも

 竹本 あまり意見は交わさない。試合は当然興味があるので見ているけど、やはりサッカーは100人いれば100通りの考え方がある。

 ――現役時代の高倉監督を指導したことも

 竹本 勝負事に対して負けは嫌だという気持ちはすごく強い。それから賢い。相手を見る、状況を見る目が昔からよかったんじゃないかな。それからやはりうまい。基礎技術、ボールコントロール、キック、ヘディング、総合的なボールテクニックが高かった。

 ――高倉監督はどういうタイプの指揮官

 竹本 選手の良さを引き出してあげようということを一番に考えている。あとは1人に頼りたくない、この人のチームというふうにはつくりたくない感じ。もちろんエースと呼ばれる人がいるかもしれないけど、その人だけでなくてそれに代わる選手がいるようなチーム体制にしていきたいと考えている。

 ――A代表の監督になる上で相談を受けた

 竹本 U―17とか世代別代表監督をやって、なでしこジャパンの監督をやらないかと(オファーを)受けたときは、もう覚悟は決まっていたんじゃないかな。自分がやらないと誰もやらないだろうと。女子サッカーの先駆者であるのは確かなので、その大任を引き受けるのは迷うんじゃなく、やるんだと自分で決めていたと思う。

 ――代表監督のプレッシャーも感じるか

 竹本 弱音はないけど体重は減りますね。もともと太い人じゃないけど、海外遠征が続くと体重が落ちる。監督ってやはり孤独というか決断しないといけない職業。そういうプレッシャーは監督になってしまうとどうしても…それがないという人はいない。

 ――疲れるところを周囲に見せない

 竹本 その切り替えはうまい。おいしいものを食べて切り替えちゃおうとか(サッカーとは)違う人と会って違う話をしてとかね。

 ――交友関係はサッカー界にとどまらない

 竹本 友達が多いんですよ。例えば(男子A代表の)森保監督(50)は同い年だし(元日本代表MF)北沢(豪=50)とか。他業種でもバレーの(女子代表監督)中田久美さん(53)。メンタルコーチの(田中)ウルヴェ京(52)、朝原(宣治=46、元陸上選手)や奥さんの奥野(史子=47、元シンクロ選手)さんとか、そういう経験を持った人と話をしてリラックスしている。

 ――指揮官の普段の様子が見えてきた

 竹本 しゃべりすぎかね。(高倉監督に)何か言われるかもしれないな(笑い)。

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