17歳日本代表初選出 久保建英の挑戦状

2019年05月24日 16時30分

代表メンバーを発表する森保監督

 日本サッカー協会は23日、国際親善試合トリニダード・トバゴ戦(6月5日、豊田)とエルサルバドル戦(同9日、宮城)に臨む日本代表メンバー27人を発表し“天才少年”のMF久保建英(17=FC東京)を初選出した。森保一監督(50)も絶賛するヤングスターは、世界で躍動する同世代のライバルたちに“挑戦状”を突き付けるなど対抗心を示し、日の丸エースとして新たな道を歩み始める。

 異例の大抜てきとなった17歳について、森保監督は「年齢に関係なくチームのなかで存在感を発揮して、結果につながるプレーをしている。それを評価してA代表に招集させてもらった。直近の2試合では得点も奪っている」と説明。今季はJ1で12試合中10試合に先発。司令塔として攻撃をけん引し、決定力も急成長している。

 スペイン1部バルセロナの下部組織で磨いた才能が今シーズンに開花した。指揮官は「彼が攻撃に関わることでアクセントとなり、緩急を織り交ぜながらゴールに向かっていく。相手の守備を崩していける選手」とし、今秋開始予定の2022年カタールW杯アジア予選、その先にある本大会に向けた新兵器として期待を寄せた。

 一躍“時の人”となった久保はこの日、A代表入りに「望んできた目標の一つでうれしいし、光栄。選ばれるとは全く思っていなかったのでびっくりしている」と驚いた様子。「(選出は)早いと思う。まだそのレベルにないが、ポジションを争えるように成長したい」と控えめに代表で待ち受けるレギュラー争いへ目を向けた。

 17歳という若さでのA代表選出も冷静に受け止めた一方、久保はライバルたちへの対抗心を隠さない。すでに同世代の選手が欧州強豪クラブで活躍していることに触れて「世界のトップレベルで活躍している選手もいる。挑戦していきたい。自分の武器はドリブルだと思っている」と目をギラつかせ“宣戦布告”したことがあった。

 フランス代表FWキリアン・エムバペ(20=パリ・サンジェルマン)はロシアW杯で活躍し、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ(20=ACミラン)は17歳でA代表デビュー。久保と同じ01年生まれで“ネイマール2世”の呼び声高いFWロドリゴ(18=サントス)は、移籍金4500万ユーロ(約55億円)でスペイン1部レアル・マドリード加入が内定しており、ブラジルの次期エースと目されている。

 世界を舞台に活躍するヤングスターに対するライバル意識が久保をさらなる高みへと引き上げるはずだ。A代表初選出は、世界的スターへ羽ばたく序章にすぎない。