【令和の五輪】久保建「いつ最後になってもいいように」覚悟持って戦う至宝 

2019年05月01日 16時30分

覚醒した久保は日本サッカーをけん引できるか

 平成から新元号「令和」を迎えたスポーツ界では新世代のアスリートが台頭している。なかでも注目はサッカー男子の“天才少年”MF久保建英(17=FC東京)だ。まだ10代の選手は飛躍的な進化を遂げて世代交代を実現させつつあるが、令和の五輪でスターは誕生するのか。

 スペイン1部バルセロナ下部組織出身のMF久保が、令和時代を象徴するプレーヤーへの道を歩んでいる。

 今季は、攻守ともに進化を遂げてレギュラーに定着し、J1首位を走るチームの原動力になった。今後も令和初、クラブ初のJ1王者へと導く仕事に取り組んでいくが「元号が変わってもサッカーとは関係ないと思うので、むしろ目の前の試合に集中していきたい」と話し、時代の変化に惑わされることなく、真摯に先を見据える。

 もちろん、今後に期待されるのは2020年東京五輪、22年カタールW杯など複数の国際大会でチームの主力になること。さらに復帰がささやかれている“世界最強クラブ”バルセロナでスタメンの座をつかみ取ることだろう。しかし将来性豊かな17歳は自らの今後について「10年後とかに自分がどうなっているかとかは言いたくない。自分が言えるのは、いつ最後(の試合)になるかわからないので一試合一試合を大切にしたい」と表現した。

 少し冷めた印象の発言だが、そこに至ったのには理由がある。バルサ育ちの逸材は「ケガがあるかもしれないし(プレーできなくなる)いろいろな不確定要素もある。だからいつ最後になってもいいように、今までもそういう気持ちでプレーしてきた」と説明。一試合一試合に覚悟を持ってプレーしなければ、自身の未来は開けないという信念がある。バルセロナの元主将でスペイン代表でも活躍したDFカルレス・プジョル氏(41)の言葉だという。

 新時代の幕開けを待っていたかのように久保は持てる才能を開花させつつある。心身ともに伸びしろは十分の17歳。世界のサッカー界が注目する“日本の至宝”が真価を発揮するのは、まさにこれからだ。