カタールW杯48か国開催に暗雲 アジア枠が現行のままなら予選は激戦に

2019年04月15日 16時30分

 森保ジャパンへの影響はあるのか。国際サッカー連盟(FIFA)は、2026年大会から実施予定のW杯48か国開催を22年カタール大会に前倒しして適用することを6月の総会で最終決定する方針を固めたが、その拡大プランに暗雲が垂れ込めている。

 3月のFIFA評議会で、W杯の増枠を審議したFIFAのジャンニ・インファンティノ会長(49)は上機嫌で「加盟国(地域)の9割が賛成している」とし、カタールW杯組織委員会も「FIFAと協力して検討する」と前向きな姿勢を示した。しかし同会長は今月10日、南米サッカー連盟の総会に出席した際、48か国開催に「フィフティーフィフティーだ」とコメントした。

 わずか1か月で大きくトーンダウンした理由は、中東情勢にある。今回のW杯拡大案もカタール単独では対応できないため「周辺国と共催」との条件を付記。ただカタールは政治的な理由で17年6月以降、サウジアラビア、UAE、バーレーン、イエメンと断交中で、事実上オマーンとクウェートしか共催する相手国がいない。そんな中、最有力だったオマーンのユースフ・ビン・アラウィー外務大臣は米メディアに対して「何度も聞かれているが、我々にはその準備ができていない。(W杯は)そこ(カタール)にとどまらなければならない」と否定的な見解を示した。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(61)は拡大案を支持し、W杯出場のアジア枠が「8」に増えることを大歓迎しているが、現行のまま「4・5」枠となれば、森保ジャパンが臨むカタールW杯アジア予選は厳しい戦いになりそうだ。