2020年東京五輪のエース候補、J1FC東京のMF久保建英(17)にA代表入りの“お墨付き”が与えられた。

 12日、都内で行われた練習後、久保はホームの鹿島戦(14日)に向けて「伝統あるチームに勝ちたい」と力を込めた。ルヴァンカップ1次リーグ鳥栖戦(10日)では、途中出場で待望の今季初ゴールをFKで決めた。存在感は高まっており、長谷川健太監督(53)も「タケ(久保)の個人の力も大事になってくる」と期待を寄せた。

 日本代表の森保一監督(50)はA代表への抜てきを示唆し、今後の選考が注目されている。そんな指揮官の意向を後押しするように、日本代表DF槙野智章(31=浦和)は「久保?(A代表でも)やれると思うし、一緒にやってみたい。森保さんのやり方にハマると思う」と猛プッシュした。

 森保ジャパンではベテラン勢を中心に、若手が伸び伸びプレーできる雰囲気をつくり上げるなどピッチ内外でサポートを惜しまない。MF堂安律(20=フローニンゲン)も先輩たちの“アシスト”を受けて結果を出した。「(代表は)若い選手たちがチャンスをもらえる空気もあるので(久保を)上のレベルで見たい」(槙野)と熱望した。

 長谷川監督も「結果を残していれば、そういう評価(A代表入り)につながっていく」。A代表入りには、同時期に活動するU―20、U―22代表との兼ね合いもあり、慎重論も出ているが、スペイン1部バルセロナ下部組織出身の逸材の評価が急上昇しているのは確かなようだ。