サッカーJ1の年間優勝を争う明治安田チャンピオンシップ(CS)は5日、ホームアンドアウェー方式の決勝第2戦がエディオンスタジアム広島で行われ、広島(年間勝ち点1位)が2連覇した2012、13年以来2年ぶり3度目の優勝を果たした。G大阪(同3位)は連覇を逃した。

 アウェーでの第1戦を3―2で制した広島は引き分け以上か、負けても0―1、1―2なら優勝が決まる状況。G大阪が優勝するには2点差以上で勝つか、1点差勝利なら4ゴール以上が必要となる。

 広島が優位なのは間違いないが、もちろん気を抜くことはできない。イレブンは「勝って決める」と気持ちを引き締めて決戦に臨んだ。

 まず主導権を握ったのは後がないG大阪だ。前半27分、MF遠藤の右CKを、DF今野がうまく右足を合わせてボレーシュート。ボールは相手DFに当たってネットを揺らした。

 浦和との準決勝から3戦連続となる今野のゴールでG大阪が逆転優勝に望みをつなぐが、広島がその野望を打ち砕く。後半31分、MF柏の右クロスにFW浅野が頭で合わせ、1―1と追いついた。

 このまま試合は終了。ここ一番での決定力で勝った広島が、1勝1分けで優勝を決めた。

 広島は日本で開催されるクラブワールドカップ(W杯)の出場権を獲得。10日の開幕戦でオセアニア代表オークランド(ニュージーランド)と対戦する。