28日に行われたサッカー・明治安田チャンピオンシップ(CS)準決勝「ガンバ大阪対浦和レッズ」の試合後、大阪FWパトリックに対し、SNS上で差別的な投稿が行ったことについて、浦和は公式ホームページ上で「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません」との声明を発表した。


 声明では、浦和がクラブとして2014年にFIFA総会の決議を尊重し「『人種、肌の色、性別、言語、宗教、または出自などに関する差別的あるいは侮辱的な発言または行為を認めない』とする差別撲滅宣言」したことや、毎試合、来場するファン・サポーターへ差別撲滅宣言への署名をお願いするなど長期的な取組みをしていると説明。「浦和レッズは差別を断固として許しません。今後とも、サッカーファミリーの一員として、差別撲滅に向けた取組みを進めてまいります」とクラブ、サポーターともに差別の撲滅に努力するとした。


 差別発言は28日に行われたCS後にSNS上で「浦和サポーター」とプロフィルに明記した人物によって行われ、発言を受けたパトリックは深い悲しみと「こういうことは人間としてやるべきではない」と発言者の行動を非難するとともに「今回はわたしがこういう目に遭いましたが…いつかは他の方がこういう目に遭うかもしれないです」とJリーグに厳正な対応を取るよう求めていた。