サッカー日本代表の森保一監督(53)が、J1で最下位に沈む神戸に向けて異例の〝エール〟を行った。

 森保監督は21日に行われたJ1の〝裏天王山〟となった湘南―神戸戦を視察。両チームに6月の代表活動に招集したメンバーはいなかったため「私が行ったのを不思議に思っている皆さんがたくさんいたようだが」とした上で「目の前の代表の試合は6月の活動だが、すでにE―1(東アジア選手権)への選手選考の視察を行っていると考えてもらえれば分かりやすい」とその意図を説明した。

 試合は神戸が1―2と敗戦し、最下位に再び転落。MFアンドレス・イニエスタを始め大物選手を揃えながら不振に陥り、J2降格も現実味を帯びてきた。

 その現状について「けが人がいたり、なかなかチームとして結果を出せない中、自信を持って戦うことはなかなか大変だなと思う」と指摘。代表監督の立場から特定のチームに偏った見解は控えつつも「いい選手はたくさんいるし、結果についてどうこう言えるわけではないが、チームとしての活動の中で各選手が充実感を持って戦いに臨んでもらえたらと思う」と神戸イレブンの奮起に期待を寄せた。

 神戸は三木谷会長が〝涙の猛ゲキ〟を行って続投を明言したばかり。次戦25日の磐田戦(ノエスタ)に大きな注目が集まりそうだ。