J1神戸の日本代表FW大迫勇也(31)が2日、ホームの浦和戦で移籍後初ゴールとなる先制点挙げ、5―1の勝利を呼び込んだ。

 前半8分、左サイドのDF酒井高徳のスルーパスに鋭く反応し、ペナルティーエリア中央で左足で合わせてゴールへと流し込んだ。神戸加入後6試合にして待望の初得点。J1では鹿島時代の2013年11月30日のC大阪戦以来だ。

 大迫は「高徳が一番奥の僕を見てくれて素晴らしいパスがきたし、うまく流し込むことができた。長かったけど、これからまだまだゴールを積み重ねていきたい」と得点量産を誓った。

 意地のゴールでもあった。8月に神戸でJリーグに復帰してから、すぐにゴールという結果を期待されたが、5試合連続ノーゴール。9月の代表戦でもコンディションが万全とは言い難いパフォーマンスだった。それだけに厳しい評価も聞こえていたが、結果で自身の存在価値を証明。「30を超えたら(結果が出ないと)周りの目は落ちたと言われるので、自分のプレーで違いをつくっていかないといけないし、神戸で結果を出す責任感を持っている」と言った。

 エースの得点を皮切りに元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの2得点をはじめ、FW武藤嘉紀、FWボージャン・クルキッチにもゴールが生まれる大勝。目標とするアジアチャンピオンズリーグ圏内である3位に浮上した。

 イニエスタは大迫について「彼は素晴らしい選手。代表選手でもあり、彼のクオリティーをチームで存分に生かしてる。ボールを持ったときは失わないし、連係もすごくうまい」と賛辞を惜しまなかった。