これが助っ人の覚悟だ。J1浦和のデンマーク人FWキャスパー・ユンカー(27)が21日の徳島戦(鳴門大塚)に先発出場。3試合ぶりに公式戦のピッチに帰ってきた。

 今春に加入したユンカーはリーグ戦で7得点をマークするなど、エースとして活躍していたが、10日の練習中に右頬骨を骨折。精密検査を経て手術を受けた後、15日に自身のSNSを更新し「手術は無事に成功しました。1日でも早くピッチに戻りたい」と日本語で強い意欲を見せた。

 SNSでの宣言通り、この日はフェースガードを着用して試合に出場した。ゴールこそならなかったが、積極的に攻撃へ参加。幾度もチャンスを演出するなど、さすがの存在感を示した。

 試合は浦和が後半17分に左サイドからMF汰木康也がクロスを入れると、FW関根貴大が押し込んで、先制点を奪取。この1点を守り切り、1―0で勝利。勝ち点3をつかみ取った。

 試合後、関根は「絶対に決めないといけなかったシーン。ここ最近ゴールがほしくて、取れない場面が何度もあったので、今日こうして点を取れたのは素直にうれしい」と、うっすら笑みを浮かべた。