今夏のJリーグにビッグネームの加入はなさそうだ。夏の移籍期間は16日~8月13日までとなっているが、新型コロナウイルスの影響で外国人の入国が停止されていることから、加入時期の見通しがたたず、多くのクラブが今夏の獲得を断念している。

 本来ならば、夏の移籍期間は下位に沈むクラブが後半戦への巻き返しに向けた戦力を補強したり、欧州シーズン後となるため、ビッグネームの加入が見込めるタイミングとなる。しかし、Jクラブの強化担当者は「後半戦に向けて外国人を検討しているクラブもあるけど、早くても8月後半にならないと入国できないようだし、実質3か月しかプレーできないから諦めているクラブは多い。大物外国人? 神戸も含めてないでしょう。噂すらも聞かない」という。

 この夏にはイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属するMFフアン・マタ(33)やドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのMFハビ・マルティネス(32)のJリーグ入りがささやかれていた。マタは契約延長が確実で、マルティネスはカタールSCに移籍したものの、J1神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)がリーグを活性化させたようにビッグネームの来日が待望されていた。

 同強化担当者は「そもそも日本のクラブはどこもコロナの影響でお金がないから」と、日本の現状からも大物選手の来日はしばらくは実現不可能のようだ。