移籍問題で揺れていたJ1川崎のFW大久保嘉人(32)が11日、残留を表明した。条件は2年契約で推定年俸1億円とみられる。

 オファーが届いていたFC東京、神戸、C大阪には、この日のうちに断りの電話を入れたことを明かした大久保は「決めたのは昨日(10日)。ここで復活したというのもあるし、まだ(川崎に移籍して)2年だし、すぐに出て行くのはどうかと思うというのはあった。まだ(川崎で)タイトルも取っていないので」と説明した。

 残留を決断するまで「すごい悩みました。初めてこんなに悩んだ。寝れないこともありましたよ」。ストライカーとして、新たなクラブで新たな自分を発見したいという欲求もあったが、「こっちでやるのもチャレンジだから。(来年も)点を取れるか、わからんわけだし」と話した。

 これで残り3試合となったリーグ戦に集中できる。「ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に行きたいですね。そこを狙ってやっていきたい」。現在の5位から、来年のACL出場権が得られる3位以内確保を目指すとともに、2年連続得点王も現在15ゴールでトップタイにつけており、貪欲に狙っていくつもりだ。