J1浦和が新戦力の躍動で好調モードに突入している。22日のホーム神戸戦に2―0で快勝し、今季2度目のリーグ3連勝を飾った。

 攻撃面では何と言っても新助っ人のFWキャスパー・ユンカー(27)。この日は1―0の後半40分にゴール前のこぼれ球を押し込んで、勝利を決定づける得点を挙げた。リーグ戦デビューから3戦4発と神がかり的な量産態勢でチームに勢いをもたらしている。

 リカルド・ロドリゲス監督(47)も「適切なタイミングで顔を出してフィニッシュまで持っていける力がある。すごくいいパフォーマンスになってきている。それに今日で言うと、後半にDF面でもチームが求めていることを十分やってくれた。これからもっとよくなると思う」と絶賛した。

 また、GK西川周作(34)からポジションを奪ったGK鈴木彩艶(18)が安定した守備を見せ、1995年の横浜M・川口能活以来、史上2人目の快挙となるJ1デビューから3戦連続完封。20日には東京五輪に出場するU―24日本代表に初選出され、このままの勢いなら大抜擢があるかもしれない。

 首位川崎には勝ち点22差をつけられているが、Jリーグ随一のサポーターを誇る名門がさらに勝利を積み重ねていけば、さらなる盛り上がりを期待できそうだ。