J1川崎の東京五輪世代のワンダーボーイがまたまた大活躍だ。

 川崎は14日の福岡戦で3―1と快勝して開幕から無敗で10勝一番乗りを果たしたが、勝利の立役者となったのがFW遠野大弥(22)だ。

 前半19分に右足のミドルシュートで先制ゴール。さらに同点に追いつかれた後の後半10分に今度は左足で強烈なシュートを放ち、ゴール前のFW知念慶(26)がコースを変えて得点。勝ち越し点をアシストした。

 今季3ゴール目の遠野は7日の鳥栖戦でも決勝ゴールを奪っており、勝負を決める活躍が続いている。その際には「同じ世代の人たちが代表に行くのが本当に刺激になっているし、その中でも絶対に負けないという気持ちでやっている」と東京五輪世代の同僚の存在がブレークの要因になっていると吐露。川崎にはA代表でもデビューしているMF田中碧(22)、昨季のJリーグで大活躍したMF三笘薫(23)、FW旗手怜央(23)など東京五輪に臨む森保ジャパンで期待がかかる選手が在籍しており、ライバルが刺激になっている。

 そうした選手たちの中でも、今の勢いは遠野が抜きん出ている。東京五輪の秘密兵器として大抜てきも現実味を帯びてきそうだ。