13日に行われたJ1第4節、今季J1に昇格したチーム同士の対決は、アウェーの福岡が徳島に2―1で逆転勝ちし、5年ぶりのJ1勝利を挙げた。

 試合開始前のウオーミングアップでFWブルーノメンデス(26)が負傷するアクシデントがあり、ベテランFW城後寿(34)が急きょ先発。前半2分に先制を許す苦しい展開だったが、ハーフタイムに立て直して逆襲した。

 後半8分、敵陣でボールを奪って速攻。MF石津が中央から右斜め前にパスを送り、攻め上がってきたDFエミル・サロモンソン(31)がGKの股を抜くシュートで同点に追いついた。さらに後半23分、相手のハンドで得たPKを、5年ぶりにチームに復帰したMF金森健志(26)が決めて逆転。アディショナルタイムにはGK村上昌謙(28)がビッグセーブを見せ、終了間際の相手の直接FKのピンチも防いで、勝利のホイッスルを聞いた。

 決勝点を挙げた金森は「やっと1勝できてホッとした。(ここまで)負けていたけど、悪いサッカーはしていなかった。勝ち点3を取るためにアビスパに帰ってきたので、早く力になりたいと思っていた。ハードワークをして勝ち点3をとれたのはチームにとっても大きい」と勝利の味をかみ締めた。

 一方、7季前の初のJ1で、ホーム未勝利のままシーズンを終える屈辱を味わった(史上2チーム目)徳島は、またもホームで勝てず。悲願はお預けとなった。