Jリーグは8日に開かれた社員総会で2020年度の決算を承認し、約33億5800万円の黒字となった。

 黒字の要因は放映権収入や新型コロナ禍での徹底した経費節減で、村井満チェアマン(61)は「Jリーグの魅力がアップしたわけではない」としたうえで「聖域なく予算を圧縮して、生き残るために21年に向けて号令をかけた。オフィスのスペースも半分くらい返却した。成長を果たした利益ではないので、緊張感を持って有効に使っていく」と説明した。

 また、計6名の新型コロナ陽性者が出てクラスターと認定されたG大阪の今後の活動については「概念としてはクラスターにあてはまるが、クラブから保健所のほうに活動範囲について確認している。すべての活動を停止するわけではない。たとえばアカデミーやスクールなどは直接接点がないので活動しても問題ない」とクラブと保健所が協議のうえで進めていく。

 G大阪は10日の大分戦の開催を目指してトップチームの全体練習を再開させており「様々な検査を繰り返している状況を鑑み、濃厚接触の定義も踏まえて、ステップを踏んで活動していくことが可能だとご指導頂いている」と村井チェアマン。徹底した感染拡大防止策のうえで早期に試合開催を再開させる方針だ。