東京五輪を目指す森保ジャパンのエース襲名へ猛アピールだ。J1横浜Mの東京五輪世代のFW前田大然(23)が7日の広島戦(日産)で2ゴールをマークした。
 
 2点を先行されて苦しい展開となった横浜Mだったが、前半34分に前田が相手DFと競り合いながら反転してシュートを決めて反撃のノロシ。その後1点ずつを奪い合って迎えた後半22分には前田が豪快なダイビングヘッドを決めてついに同点に追いついた。試合は3―3の引き分けに終わったが、前田が強烈な存在感を放った。

 1試合2ゴールは横浜M移籍後初。「1点目はうまくコントロールできて落ち着いて決められた。2点目は中の状況を見ずに突っ込んでいったので、良いボ―ルが来てよかった」と手応え十分に振り返った。

「今年はトップとワイドのどちらで出ても良い準備はしていたので、結果につながってよかった。チームが勝つために何が必要か考えて守備のところを意識している」と横浜Mでブレークを果たすべく日々成長を実感している。

 今夏の東京五輪ではエースストライカー候補として期待が集まる。「あまり五輪のことは考えていない。まずチームでしっかり結果を残すことを考えている」と自然体を強調するが、大舞台へ向けて注目度が高まりそうだ。