J1神戸のFW古橋亨梧(26)が神業ゴールでチームに勝ち点3をもたらした。

 開幕戦となった27日のG大阪戦(ノエスタ)の後半34分にMF山口蛍(30)のスルーパスに反応。華麗なループシュートを放つと、ボールは弧を描きながらネットに吸い込まれた。

 この1点が決勝点となり、1―0で勝利。劇的ゴールについて、古橋は「(山口から)すごくいいボールが来た。シュートは思ったより上にいってしまった。入ってって願って入ってよかった。(GKの位置は)間接視野でしか見えていなかったが、うまく飛んでいった」とホッとした表情を見せた。

 昨季はリーグ終盤に6連敗を喫して、シーズンを終えた。年をまたいでようやく連敗を止め、試合後には思わず涙を浮かべた古橋。「去年なかなかリーグ戦で勝てなくて、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)もベスト4で負けてすごく悔しいシーズンだったので、開幕のホームで僕のゴールで勝ててうれしかったし、僕のゴールだけじゃなくて、みんなが体を張ったからこその勝利だと思うので、少しは自信がついた。見てくれた人たちに勇気を与えられたと思う」と感慨に浸った。

 昨季は悔しい1年となったが、最高のスタートを切った神戸イレブン。今季こそ強さを見せつけたいところだ。