王者を支えるベテランがいきなりエンジン全開だ。

 J1川崎のFW家長昭博(34)が26日に行われた横浜Mとの開幕戦(等々力)で2ゴールを挙げ、チームを2―0の快勝へと導いた。

 前半21分に左足で芸術的なボレー、さらに43分には強烈ヘッドと多彩が技術で観衆を魅了した。

 長年チームをけん引した中村憲剛氏(40)が昨季限りで引退し、今季から家長がフィールドプレーヤーで最年長になった。「心境の変化はまだ感じていないけど、1年間やっていく中で変わっていくと思う。チーム内の役割は、やっぱり責任感を持たないといけないし、一番上の選手がしっかり頑張ればチームも自ずと引き締まる」とベテランとしてこれまで以上にリーダーシップを発揮する覚悟だ。

 そして「チームとしては、全タイトルを取らなければいけない義務がある。それに向かって努力するだけ」と力強く宣言。今季はチームの悲願であるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も含め、すべてのタイトルを総ナメにするつもりだ。

 経験豊富な家長が今季も頼もしい存在になりそうだ。