J1横浜MのMF樺山諒之介(18)が26日の開幕カードの川崎戦(等々力)で、クラブで元日本代表DF松田直樹(前橋育英)以来26年ぶりとなる高体連出身者による新人スタメンを果たした。

 樺山は興国高でドリブル突破や決定力の高さから注目を集めたストライカー。横浜Mでは高卒新人としては2007年のユース出身のMF長谷川アーリアジャスール以来14年ぶりのスタメンとなるが、高校サッカー部出身者としては代表で活躍した故・松田さん以来の快挙となった。

 王者相手の試合では、左サイドで武器であるドリブルを果敢に仕掛けるなど積極的に攻撃に絡む堂々たるプレーを見せたが、前線での守備面や体力面の課題もあって前半終了後に無念の交代。手応えと悔しさが入り交じるプロデビューとなった。

「まさかスタメンとは思っていなかった。やっぱりどんだけ自分が自信を持って挑んでも王者はすごかった。トップレベルと試合ができて楽しかったけど45分しか出られてないし、全然自分の良さを出せなかった。チームとしても個人としても悔いが残る」と悔しさをにじませた樺山。それでもまだプロサッカー選手としての人生は始まったばかり。「この悔しさで、もっと上にいきたい。次は違う自分を見せられれば。もっとボールが入った時に、ドリブルで仕掛けていって1回のチャンスでもゴールにつなげられるようにしたい」と今後の飛躍を誓った。