元日本代表FW大黒将志(40)が22日、オンラインで引退会見を行い、22年間の現役生活にピリオドを打つことを表明した。今後は古巣・J1G大阪のアカデミーのストライカーコーチに就任する。

 現役時代はG大阪以外にも横浜M、京都、栃木などでプレー。グルノーブル(フランス)、トリノ(イタリア)といった欧州クラブでも活躍した。2005年にはG大阪のリーグ制覇に貢献。日本代表でも2005年のW杯アジア最終予選・北朝鮮戦の後半アディショナルタイムに値千金の決勝ゴールを決めるなど、インパクトが強い活躍を見せた。

 今回の引退の決断について「まだ体も痛いところがないし、点も取れるけど、もう一つの目標として監督、コーチ業でも成功したいというのがあって。ガンバ大阪にはずっと育てていただいて感謝しかないですし、少しでもお力になりたい」と語った。

 そんな一報を受け、元日本代表FW武田修宏氏(53=本紙評論家)が同日、自身のブログを更新。「試合の現場にいくと必ず挨拶にきてくれて、人間性もすごいなあと、暖かさに感動。なかなか試合に出れないときも、黙々と無言で頑張ってました。本当に長い間お疲れ様でした。第二の人生頑張って下さい」とつづり、大黒がトリノ所属時に撮影したツーショット写真を添えた。

 武田氏は同じストライカーとして、結果にこだわり続ける大黒の姿勢をこれまで高く評価。それだけに〝第2の大黒〟を育てることに期待を寄せた。