【武田修宏の直言!!】サッカー界も2020年は新型コロナウイルスの影響が直撃した。Jリーグの中断期間があったし、各日本代表も活動できない時期が続いた。

 それでも森保一監督(52)率いるA代表は10月のオランダ遠征に続いて11月にはオーストリア遠征を実施。来年3月には22年カタールW杯アジア2次予選が再開されるし、その後には最終予選も控える。そういう意味で負けはしたけど、年内に強豪メキシコと対戦し、現在地を知ることができたのはよかったと思う。

 ただ、コロナ禍で仕方ないとはいえ、国内組が招集できなかったのは残念だった。しかも欧州組だけで編成されたメンバーの中には、Jリーグでバリバリの先発じゃないけど、たまたま欧州のクラブへ移籍したから選ばれたような選手もいた。そんな状況に不満を抱く国内組もいたと耳にした。それは負の側面と言える。

 何事もいい面、悪い面があるのは仕方ないけど、今年の天皇杯は疑問でしかない。(準決勝から登場したJ1の2クラブは)2回勝てば優勝できる。僕は優勝を3回経験したし、読売クラブ時代に国士舘大に負けたこともある。歴史と伝統の重みを理解しているつもりだからこそ、今年は中止にして100回大会を通常開催にしてもよかったと思う。

 今年最後のコラムだから最後に心配事を一つ。31日に開幕する全国高校サッカー選手権は大丈夫かなって。バスケットボールのウインターカップで新型コロナ感染の疑いがある選手や発熱者が出たチームの辞退が続出している。サッカーもどうなるか分からないけど、とにかく無事に大会が終わることを祈っているよ。