J2山口は9日、霜田正浩監督(53)が今季限りで退任すると発表した。今季は39試合を消化し、8勝6分け25敗の勝ち点30で最下位に低迷している。

 霜田監督は1994年に当時JFLだった徳島のトップチームコーチから指導者キャリアをスタートさせ、京都やFC東京の下部組織のヘッドコーチなどを歴任。2006年に当時関東リーグだったYSCC横浜の監督を務め、千葉のトップチームコーチなどを経て09年に日本協会入り。14年には技術委員長に就任し、日本代表チームを支えてきた。

 17年にベルギー1部シントトロイデンの監督に就任し、18年から山口の指揮を執っていた。就任1年目は8位と健闘したが、昨季19年シーズンは15位に低迷。今季も勝ち点を積み上げられずに苦戦した。

 山口の河村孝社長は公式ホームページ上にコメントを発表。「霜田監督には2018シーズンはこれまでの最高順位である8位に導いてくれただけでなく、育成、アカデミーまでが一貫したプレーモデルのもとでサッカーをしていく『レノファのサッカー』の基礎を築いてくれました。これまでのクラブに対する多大なる貢献や功績に、心より感謝申し上げます。私たち、レノファ山口は霜田監督とともにこれまで築いてきたものを壊すつもりはありません。レノファのサッカーで必ずJ1昇格を果たし、山口県の皆様の誇りとなるクラブを築いていきます」などと記し、霜田監督への感謝と今後の巻き返しを誓った。

 霜田監督は最終戦終了後にコメントする予定となっている。