FC東京が30日に行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグの蔚山現代(韓国)戦で1―2と逆転負けし、決勝トーナメント進出へ向けて痛恨の黒星を喫した。

 FC東京は開始早々の前半1分にFW永井謙佑(31)が先制ゴールを決めて優位に試合を進めるも、44分にMF尹ビッカラム(30)のFKで同点に追いつかれる。さらに後半は一進一退の攻防が続いたが、40分に再び尹にゴールを許して接戦を落とした。

 長谷川健太監督(55)は「少し受けにまわる時間が増えてしまった。追加点が取れればという展開だった。残り10分でメンバーを代えて勝負をかけたが、逆に蔚山に決勝点を取られた」と悔しさをにじませた。

 混戦のF組は1次リーグの最終節を残して首位の蔚山現代の突破が決定。FC東京は現在2位だが勝ち点1差で3位の上海申花(中国)がこの後すでに敗退が決定しているパース(オーストラリア)と対戦。その結果次第では3位に転落して自力突破が消滅する可能性もある。〝日韓対決〟の黒星でFC東京が窮地に追い込まれた。