J1川崎・鬼木監督 〝ポスト森保〟に異論「選手を引っ張っていくタイプでは…」

2020年11月26日 10時20分

監督としての手腕は文句なしだが…

 2年ぶりのリーグ制覇を果たしたJ1川崎の鬼木達監督(46)は現日本代表の森保一監督(52)に並ぶ3度目のJ1タイトルを獲得した。今季もチームをまとめ、ターンオーバーなどで選手の負担を軽減するなど手腕を発揮。安定した戦いぶりで名将の仲間入りを果たしたが、将来の日本代表監督候補になる可能性はあるのだろうか。

 J1クラブの強化担当は「(コーチ時代から)長く川崎でやっているし、いい選手が揃っていることがあるから…。いい監督なのは間違いないけど、でも、日本代表となるとどうか。選手を引っ張っていくタイプではないし、選手として代表の経験がないというところは(日本サッカー)協会としても敬遠するんじゃないか。技術委員会が推薦したとしても、理事会で反対意見が出そう。そこは難しいだろう」との見通しを語った。

 鬼木監督は千葉・市立船橋高から1993年にJ1鹿島に入団。その後、下部リーグだった川崎入りし、レギュラーに定着した。2006年シーズンで現役を引退し、指導者に転身。川崎で育成・普及コーチ、トップチームコーチを経て17年から監督を務めているが、選手時代に日の丸を背負うことはなかった。

 日本代表OBも「素晴らしい監督だけど、代表となると違うかな。選手も〝代表になったことがない人に言われたくない〟ってなる。実際に、そう思う選手はたくさんいたからね。マネジメント能力が求められる代表監督としては致命的じゃないか。そこは大きいと思う」と疑問視した。

 クラブとは違って選手を直接指導できる時間が限られている日本代表で、選手たちを束ねるには求心力が必要。指揮官としての指導法や手腕はもちろん、イレブンを同じ方向に向けさせるには、選手時代の実績も重要な要素となる。

 別のJクラブ幹部も代表の経験がないことを指摘。その上で「森保監督が代表監督になるときも言われていたけど、国際経験が少ないことを問題視する人はいる。今は代表の選手がほぼ欧州組だから。そもそも次の代表監督は外国人になるんじゃないか。(代表監督を推薦する技術委員長が)反町(康治)さんなんだから」と話した。

 サッカー界では3度のタイトル奪取を高く評価したものの、代表監督に関しては別物という意見が多数。24年パリ五輪代表監督という選択肢も含めて今後の動向が気になるところだ。