【J1川崎】「シルバーコレクター」MF中村憲剛が語っていたタイトルへの思い

2020年11月25日 20時41分

中村憲剛は試合に勝ちガッツポーズ。喜びを表現した

 やっぱり持っている男だ。J1川崎は25日のG大阪戦(等々力)に5―0で勝利を収め、J1史上最速で2年ぶり3度目のリーグ優勝が決定。今季限りでの引退を表明しているMF中村憲剛(40)も後半41分から出場し、ピッチ上で歓喜の瞬間を迎えた。

「私、中村憲剛は今季限りで川崎フロンターレを引退します」。引退会見前日の10月31日に40歳の誕生日を迎えた中村は、同日のFC東京戦(等々力)で決勝点をマーク。チームを勝利へ導いていただけに、全国のサッカーファンから驚きの声が漏れた。

 しかし、中村の意志は固かった。「自分の中で40がリミットと。本当に戦える、自分がやれるんじゃないかと決めたのが40だった。いろんな人の人生があるが、僕はそれを選択した。そこには強い覚悟があった」。22歳でプロ入り後、決して体格に恵まれているとは言えないが、国内外の強者と戦ってきたからこその決断だった。

 悔しさをバネに飛躍を遂げてきた。日本代表としてW杯出場を果たすなど、日本屈指の選手に上り詰めた一方で、川崎ではなかなかタイトルを獲得できず「僕が入ってから14、15年にタイトルが取れずにシルバーコレクターと言われた」と振り返る。

 それでも、2017年にリーグ初優勝。試合後には、ピッチに突っ伏して涙を流した姿がタイトル奪取への執念を物語っていた。その後、18年にもリーグ優勝。19年にはルヴァンカップも制するなど、常勝軍団に成長。「サポーターのみんなも一緒になって大きくなっていく成功体験をこの18年で積み重ねてきたことが一番の財産」と神妙に語った。

 当然、今季もタイトルへの思いを人一倍強く持っていた。「今年もタイトルを取って終わりたい」。まずは一つの目標としていたリーグ優勝のタイトルを手にした。ただ、まだ天皇杯がある。悲願の天皇杯制覇へ。レジェンドの挑戦はまだまだ続く。