今季限り引退・中村憲剛に期待される「日本代表監督」指導者の資質は十分

2020年11月02日 06時15分

指導者として期待される中村憲剛

 今季限りでの引退を表明したJ1川崎の元日本代表MF中村憲剛(40)が、早くも指導者手腕に期待を寄せられている。現役選手でありながら試合を誰よりも客観視できる能力があり、引退後に指導者キャリアを積んでいけば、〝大役〟をつかめるポテンシャルは十分だ。

 40歳の誕生日を迎えた31日に、ホームのFC東京戦でバースデーゴールを挙げたばかり。川崎ひと筋18年の功労者が1日に突如として引退を発表した。ユーチューブのクラブ公式チャンネルで配信された会見で「正直ホッとしている。いつかはこの言葉を言う日が来ると思っていた。チームメートには今日伝えて、すっきりしている」と心境を語った。その上で「30歳を過ぎた時に一回、35歳まで頑張ろうと。35歳の誕生日を迎えた時に、妻と(話して)40歳というところで区切りを付ける、目の前の一年、一年を勝負に頑張ろうと思っていた」と経緯を説明した。

 気になるセカンドキャリアは、解説者や指導者として引っ張りダコとなるのは確実だ。本人は「漠然と、その考え(指導者)は持っている。(川崎監督の)鬼木(達)さんを見て監督は大変そうだなと思うが、『絶対にやったほうがいい』と言っているのでちょっと興味はある」と控えめだが、かつて川崎でチームメートだった元日本代表FW大久保嘉人(38=東京V)は、以前に「(引退後の)憲剛さんならいい監督になれる」と太鼓判を押している。

 大久保は川崎など国内6クラブをはじめ欧州ではスペイン1部マジョルカとドイツ1部ボルフスブルクを渡り歩き、結果を残せる監督像は鮮明なだけに、期待は膨らむ。確かに中村の試合を俯瞰(ふかん)して見れる能力や、それを的確な言葉で表現できるのは指導者資質十分だろう。しかも欧州サッカーにも精通しており、戦術的なトレンドにも敏感。オフには現役選手でありながら試合解説を任されるほどだ。

 そんな中村が指導者に転身となれば、可能性は無限に広がる。実績を積み上げていく先には、将来の日本代表監督就任も大いにありそうだ。