J2磐田の元日本代表MF遠藤保仁(40)が25日の群馬戦(磐田)で移籍後初ゴールを決めた。

 守備的MFとしてスタメン出場した遠藤は、0―1で迎えた29分にペナルティーエリア手前からのFKを右足で狙う。見事にコントロールされたボールは、きれいな放物線を描きながらゴール右上へと吸い込まれていった。

 遠藤にとっては5日にG大阪から期限付き移籍してから5試合目で磐田での初ゴールとなった。
「練習から良い感じで蹴れていて、自信を持って蹴れた。得点に関わっていくのが仕事なのでよかった」と遠藤にとって狙い通りの一撃だった。

 これでプロ入りから23年連続ゴールを達成。「うれしく思う。数字的にも増やしていければいいと思う」と今後も記録の継続に意欲を見せた。

 J1昇格に向けての戦いが続く中で遠藤にかかる期待も大きいが「期限付き移籍という形だけど、ジュビロのために良い仕事をすることしか考えていない。その中でゴールを決めてうれしい」と〝磐田のヤット〟として昇格を果たす覚悟だ。

 鈴木政一監督(65)は「遠藤が入った中で、今日みたいにセットプレーで点を取れるのがチームにとってプラス。試合の中でしっかりボールを動かしてチャンスメークする」と絶賛。

 今後は11月1日に首位の福岡、同4日に2位の徳島と上位陣との重要な連戦を迎えるが「この状況でいくと、私の頭の中では先発にある。彼が攻撃の起点となって我々のサッカーができる」とスタメン起用が濃厚。遠藤がJ1復帰へ磐田を力強くけん引する。