来夏に延期された東京五輪の〝隠し玉〟となるか。J1鳥栖が25日の湘南戦(駅スタ)で2―2と引き分けたが、その中で光ったのが終盤に同点ゴールを決めたFW林大地(23)だ。

 1―2と劣勢で迎えた後半12分から途中出場し、30分にゴール前で右足を豪快に振り抜いて同点ゴール。執念のドローに持ち込んでチームに勝ち点1をもたらした。

「わざとコースをつくってゴールに直結するトラップをして流し込むだけだった」と会心のゴールで充実した表情を浮かべた。

 林は大体大から今季加入したルーキーで東京五輪世代。まだレギュラーを確保したわけではないが、徐々に出場機会を増やしながら今季のJ1でチームトップの7ゴールをマークしている。東京五輪世代では大ブレーク中のMF三笘薫(23=川崎)の11得点に次いで、MF松尾佑介(23=横浜FC)と並ぶ2位タイの数字だ。

 森保ジャパンへの招集歴はないが、入団時から東京五輪の出場に意欲的で大逆転での代表メンバー入りを狙う。今季のJ1でキラリと光る強烈な決定力は、森保ジャパンの秘密兵器となってもおかしくない。