J1川崎が3日、2位につけるC大阪との直接対決(ヤンマー)に3―1で勝って勝ち点差を14に広げた。

 前半37分にオウンゴールで先制し、後半17分に追いつかれる展開となったが、分厚い選手層を象徴する豪華なベンチメンバーが試合を決定づけた。

 後半38分の勝ち越しゴールは、後半途中出場組でつないで生まれた。MF大島僚太(27)の右CKの相手クリアボールをFW旗手怜央(22)がダイレクトシュート。これは相手GKに弾かれたが、最後はFWレアンドロダミアン(31)が押し込んだ。その1分後に3点目のゴールを決めたMF三笘薫(23)も後半途中からの出場だった。

 鬼木達監督(46)は「アウェーで大一番、難しい状況だったが、アグレッシブに戦ってくれた。いい形で先制できて、追いつかれてもじれることなく戦ってくれたメンタルの勝利」。交代選手の活躍については「ウチは常に交代選手が得点を取るスタイル。役割を分かった上で入ってくれた」と評価した。

 今後に向けては「これに勝ったから優勝が決まるわけではない。選手たちにも言ったが、ここからも一戦必勝でやっていきたい。(7日に)ルヴァンカップ(準決勝FC)東京戦がある。そこも勝たないと意味がない」と気持を引き締めた。