エースの一撃が勝利につながることはなかった。柏は、27日にホームで横浜Mと対戦。前半40分にCKのキッカーDF三丸拡(27)が左足でクロスを供給すると、ケニア代表FWマイケル・オルンガ(26)が頭で合わせて先制に成功。今季17点目をマークし、得点ランキング1位の実力を遺憾なく発揮した。

 しかし、後半32分に同点に追いつかれると、その後立て続けに2失点を喫し、終わってみれば1―3で敗戦。三丸は「1―0で勝っているときにコンパクトに試合を進めていくのか、追加点を狙いにいくかっていうチームの意思統一がちょっとバラバラで、相手の攻撃スペースが生まれてしまった」と悔しさをにじませた。

 この日は、横浜Mの素早いカウンターに屈した。ネルシーニョ監督(70)も「クオリティーや完成度を含め相手の攻撃を認めざるを得ない」と脱帽したが、10月7日にはルヴァンカップの準決勝で再び対戦するだけに「今日のゲームの内容を真摯に受け止めて、ここで得られた教訓を次に生かしてくれれば」と奮起を促した。FW仲間隼斗(27)も「ルヴァンは一発勝負なので、この借りを返すにはすごくいい場所だと思うので、次の横浜M戦では勝って決勝に進みたい」と意気込みを示した。