【J1】川崎DF山村が天国の我が子にささげるゴール「活躍しているところを見せたかった」

2020年09月13日 23時57分

後半5分にゴールを決めた山村

 天国にいる我が子に最高のプレゼントを届けた。J1川崎のDF山村和也(30)が13日の広島戦(等々力)に先発出場。2―0で迎えた後半5分に「いい位置でボールがこぼれてきた。トラップもできてシュートコースも見えていた」と、ペナルティーエリアの外から右足を豪快に振り抜いた。ボールはゴール右へ吸い込まれ、待望の今季初ゴールとなった。「ゴールは特別なものだな」と仲間たちが寄り添い、歓喜の輪を作る中で、山村はそっと目を閉じていた。

 この行為の裏には、山村のある思いが隠されていた。

「今年は3番目の子供が生まれたが、2か月で亡くしてしまった。天国で活躍した姿を見せたかった」

 亡き子供のために、ゴールを届けたい。その思いとは裏腹に、今季はここまで思うような結果を残せていなかった。リーグ戦での先発出場もこの日が2試合目。何としてもゴールを見せたいと願う家族の思いが詰まった一撃だった。

「早く活躍しているところを見せたかった。試合に出られない悔しさがあったけど、目に見える結果を子供に届けられたかなと思う」

 今頃、最高にカッコいいパパの姿は、天国でも注目の的になっているに違いない。