何とか勝ち点1をもぎとった。J1浦和は、9日にホームで鳥栖と対戦し、2―2で引き分けた。

 前半12分に先制を許したものの、後半3分にMF関根貴大(25)が放ったミドルシュートのこぼれ球に「そろそろ点がほしいと思っていた」とFW興梠慎三(34)が反応。右足で押し込み、史上6人目となるJ1通算150得点を達成した。関根も「うまく慎三くん(興梠)が詰めてゴールにつなげてくれたのでよかった」と振り返った。

 同15分に勝ち越されるも「思うような展開ではなかったが、僕自身は後半から入って、追いついてやろうと思っていた」と、同17分からピッチに立ったFW武藤雄樹(31)がチームを救った。同36分にペナルティエリア手前の右サイドから「ここしかないという感覚があった」と強烈なミドルシュート。ボールは美しい放物線を描き、ネットに吸い込まれた。
 その後は、同点に追いついた勢いそのままに攻撃を仕掛けたが、決勝点を決めることはできず、白星を奪取することはできなかった。大槻毅監督(47)は「ホームで勝てずに残念だが、次に向けて頑張りたい」と前を向いた。