J1名古屋のMF相馬勇紀(23)が〝打倒・古巣〟を誓った。

 3日にオンラインで取材に応じた相馬は、次節の鹿島戦(5日、豊田ス)に向けて「自分が所属したことのあるチームということで知っている選手もいるし、気持ちも入るものなので、絶対にホームで勝てるように全力を出したい」と必勝宣言した。

 相馬は昨年8月に鹿島へ期限付き移籍。半シーズンの短い期間ではあったが存在感を見せ、同12月の東アジアE―1選手権でA代表デビューを飾る足がかりとなった。そんな思い入れのある古巣に、恩返しの勝利を期しているのだ。

 ただ、相馬がプレーした昨季と今季の鹿島は違う。ザーゴ監督(51)が就任し、新たな戦術を構築しつつある。

「ザーゴ監督になってポゼッションをしっかりやっているスタイルと、昨年までの勝負強さを持った鹿島らしさがうまく組み合わさって、本当に力があるチームに変わっている」と、ザーゴ戦術が浸透してきた現在の鹿島の勢いに警戒を強める。

 それでも「ポゼッションしてくる分、相手は押し込んで攻めてくる。ボールを取った後は(相手守備の)枚数が少ないので、そこをかいくぐったらチャンスになる。しっかりチャンスをものにできるようにしたい」と勝機を探っており、自らのゴールでチームに勝利をもたらすつもりだ。