Jリーグとスポーツ動画配信大手DAZNが25日、従来の契約を2年延長して2017年から28年までの12年2239億円の契約を締結した。

 共同会見の中でDAZNは新型コロナウイルスの感染が拡大する中でJリーグを含む各国リーグが中断したことによる視聴者の契約件数の状況について説明した。

 DAZNグループのジェームズ・ラシュトンCEO(41)は世界全体の市場について「チャレンジング(厳しい)な時期があったが、ノンライブコンテンツで楽しんでいただけたと思う。会員数の具体的な数字を述べることはしていないが、一つ言えるのは非常に難しい状況の中、ファンの方々にはサポートしていただき、私どもの想像以上に非常に多くのファンにサービスを継続していただいた。非常にビジネスは順調に回復していて、コロナウイルスの影響前まで今年中にも戻るよう順調に推移している」と視聴者の解約は想定より少なく、各国でリーグが再開したことですでに回復傾向にあると分析した。

 DAZN日本社長の中村俊氏は「日本についても新型コロナウイルスの影響でライブスポーツが3、4か月なくなって影響があったが、予想よりいい結果、そんなに解約数が上がらなかった。今年末までにコロナの影響があった以前のレベルまで戻る。戻るとはっきり言える」と今年中に日本での視聴者数が完全に回復すると断言した。

 DAZNは新型コロナ禍の影響を最小限にとどめたようだ。