【J1】“内田ロス”鹿島の再建は大丈夫か ジーコは「闘争心や最後まであきらめるな」と猛ゲキも…

2020年08月24日 14時00分

引退した内田

“内田ロス”の常勝軍団は大丈夫だろうか。J1鹿島はDF内田篤人(32)の現役ラストマッチとなった23日のG大阪戦で1―1の引き分け。先発したDF広瀬陸斗(24)の故障で前半16分からスクランブル出場して奮闘した内田の花道を飾れなかった。

 鹿島は今季初戦となったアジアチャンピオンズリーグプレーオフのメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦から中断を挟んで公式戦6連敗と最悪のスタート。その後もなかなか勝ち星に恵まれず、19日には昇格組の横浜FCに0―1と敗れるありさまだった。この日も土壇場で追いつくのがやっとで、常勝軍団と呼ばれたかつての姿には程遠い。

 チームの危機的状況に、元日本代表監督のジーコ・テクニカルディレクター(67)は8月上旬に「選手たちに一番言ったことは、闘争心や最後まであきらめないところ。絶対に相手に負けたくない、何が何でも勝つというハートがなければ勝つのは難しい」と猛ゲキを飛ばしたほどだ。

 そんな窮地で内田が引退となれば立て直しも簡単ではない。FW土居聖真(28)が「篤人さんは先輩たちの背中を見て育って、それを表現して鹿島に還元してくれていた。僕も身近に肌で感じていた」と語るように、高卒1年目からレギュラーをつかみ2007~09年の3連覇をけん引するなど常勝軍団の魂を受け継いできた内田はまさに精神的支柱。ドン底の状況でレジェンドが去ることで、残されたチームの今後に不安が募る。

 当の内田も引退セレモニー後のインタビューで開口一番「陸斗がケガしたので、やめるのやめようかなと思ってますけど…うそです、はい」。冗談交じりに現役への未練を口にしたが、そこは単純に軽口を叩く男ではないだけにチームを鼓舞する意味も込められていたのだろう。鹿島イレブンには奮起が求められる。