J1横浜FCは19日、ホームの鹿島戦に1―0で勝利し、クラブ史上初となるJ1での2連勝を飾った。

 前半25分の先制点はラッキーな形で転がり込んできた。DF袴田裕太郎(24)の左サイド深い位置からの折り返しに、FW一美和成(22)がニアでつぶれたところで手に当ててしまう。鹿島イレブンのハンドのアピールもむなしく、主審の笛は鳴らない。こぼれ球にMF松尾佑介(23)が反応し、それをFW皆川佑介(28)がゴールへと押し込んだ。

 後半は押し込まれる時間帯も少なくなかったが、なんとかしのいで1点を守り切り、今季リーグ戦初の無失点。下平隆宏監督(48)は「ホームで2連勝できてうれしく思う。ラッキーな形で得点できて、90分守り切って初のクリーンシートはうれしい。選手はよく頑張ってくれた」と振り返った。

 貴重な得点が今季初ゴールとなった皆川は「個人的には試合に出させてもらっているなかで、チームに貢献できなくてウズウズしていた。やっと1点取れた」と喜びを語った。2連勝については「下さん(下平監督)が掲げるサッカーが形に結びついている。それを信じてチーム一丸となってやっていきたい。これからも連勝していきたいと思う」。22日の清水戦で3連勝を目指す。