不安広がる〝Jコロナ差別〟 名古屋で感染者続出の謎…他クラブも動揺

2020年07月29日 11時00分

J1名古屋の小西工己社長はどう対処するのか

 J1名古屋での新型コロナウイルス感染者続出で、Jクラブに不安が広がっている。

 名古屋ではDF宮原和也(24)、MF渡辺柊斗(23)、トップチームスタッフの3人が感染し、26日の広島戦が急きょ中止に。さらにこの事態を受けてクラブが実施したPCR検査で、28日に選手寮の調理業務スタッフ1人の陽性が判明。リーグ戦再開前のFW金崎夢生(31)とGKミチェル・ランゲラック(31)と合わせ、名古屋の感染者は計6人となった。

 Jリーグと日本野球機構による新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームのメンバーで、今回の件でも対応にあたった愛知医科大学大学院の三鴨廣繁教授は「クラスターではない。私の目から見ても感染防止策に真摯に取り組んでいた」と説明しているが、名古屋で感染者が相次ぐ現状に他のクラブは動揺を隠せない。

 27日の実行委員会では、名古屋の次戦(8月1日、豊田)の相手である柏が延期を提案。Jリーグ側は予定通り開催の方針を崩していないが、今後対戦を控える他クラブからは「どのクラブにも不安はある」などと懸念する声が出ている。

 首都圏のJクラブ関係者も「感染自体は不可抗力かもしれないが、経路などを含めて原因の分析などがはっきりしない」。なぜ名古屋で感染者が相次ぐのか、詳細な状況が分からず不安は募る一方だ。

 さらには「心ないファンやサポーターも中にはいる。名古屋でこれだけ続くと差別みたいなことが起こってもおかしくない。名古屋のような状況はどのクラブでも起こり得るから人ごとじゃない」と嘆息する。すでに一部のファンから感染者続出の名古屋に批判的な声も上がっており、社会問題となっている“コロナ差別”がJリーグで広がる可能性も捨て切れない。“名古屋危機”とならないようにJリーグ全体での対策強化が急務だ。