J1名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督(52)が16日にウェブ上で取材に応じ、18日の鳥栖戦(豊田ス)でエースFW金崎夢生(31)が出場できない契約に不満を爆発させた。

 金崎は3月に鳥栖から期限付き移籍しており、名古屋はこの日に契約上の都合で所属元の鳥栖戦に出場できないと発表した。もちろん指揮官は金崎の契約を把握していたが、リーグ戦再開後に2勝1分けと好調のチームをけん引する存在だけに「非常に重要な選手なのでいないのは大きい」と不在を嘆いた。

 さらに「あまり日本以外で、レンタル中だからそのチームと試合ができないというのはあるのか…。おかしいルールだとずっと前から思っている」と日本でよく見られる期限付き移籍における〝慣例〟に怒りの矛先が向き「文句を言いたいというよりおかしい。他の方はおかしいと思わないのか。選手は1試合プレーできないわけだから。誰も幸せにならないルールだと思う。状態がいい選手なのでプレーさせてあげたい」と不満をあらわにした。

 それでも、鳥栖戦に金崎が出場できない事実は変わらない。

「選択肢が多く持てている。必ず他の選手が出る機会があるので、選手たちは練習からそういう姿勢を見せてくれている。FW前田(直輝=25)、FW山崎(凌吾=27)のどちらかをスタートから使いたい。2人の状態をギリギリまで見たうえで決めたい」と代役候補の名前を挙げながら期待を寄せていた。