J1横浜FCの下平隆宏監督(47)が10日、オンラインで取材に対応し、ある選手の劇的変化を明かした。

 指揮官は昨季に磐田から加入したMF松浦拓弥(31)について「よく変わってくれた。プライベートから真剣にサッカーに打ち込んでくれている。去年は何度も遅刻して、シーズン終盤には半分戦力外にして厳しく処分したが、今年は1年勝負する意気込みで(今季開幕前の)キャンプからトライしてちゃんとやるようになった」と指摘。

 昨季後半は出場機会がなかったが、リーグ再開後は2試合連続先発し、8日の柏戦では1ゴール1アシストの活躍で3―1の勝利に貢献した。

〝更生〟に、ひと役買ったのは、磐田でもチームメートだった元日本代表MF中村俊輔(42)。下平監督は「俊輔がお目付け役をやってくれている。キャンプは同じ部屋で、朝食にも必ず連れてきてくれて教育してくれた。そのおかげもあってパフォーマンスも上がってきた」と説明した。

 松浦本人もこの日、オンラインで取材に対応。〝遅刻魔〟返上について「遅刻は意識して気をつけている。(キャンプで同部屋だった)俊さんが早起きなので、キャンプが終わってもそれが染みついた」と語った。

 ホーム初勝利がかかる次節(12日)の仙台戦に向けては「ゴールを取ってチームが勝てるように貢献したい」と、さらなる活躍を誓った。