【前園真聖 ゾノの焦点!】いよいよJ1が7月4日から再スタートします。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今季は賞金減額や降格なしなど、いくつか規定の変更がありましたが、大きな影響があるのは交代枠が5に増えたことでしょう。
 これまで3枠しかなく、ケガ人などの有事に備えて早い時間の交代をためらっていた場面でも選手を代えやすくなります。特に今季は過密日程になり、選手のやりくりにも苦労する中、若手だけではなく実績のある経験者の起用が増えるかもしれません。
 例えば、監督が年長者に対し“90分間は持たない”と先発起用を見送っていたケースでも、交代枠が多い今季は“いけるところまで”と考えるようになりますし、途中交代も含めて選手起用の選択肢は広がります。このため、昨季J2でわずか3試合の出場だったカズさん(三浦知良=53、横浜FC)も勝負強さが求められる場面での起用増が見込めるのです。ちなみに先日、カズさんに連絡したら準備は整っているそうで「しっかり頑張ります」とのことでした。ぜひゴールとカズダンスが見たいです。
 それと、横浜FCには経験豊富な(元日本代表10番のMF中村)俊輔(42)と鹿児島実高の後輩(同MF松井)大輔(39)も所属しています。大輔のアグレッシブなプレーはチームに勢いをもたらすでしょうし、俊輔はベンチにいたとしても、チャンスに出てきてFKキッカーを務めるような場面があるかもしれません。
 横浜FCの今季目標は真ん中くらいでしょうけど、若手選手も育っていますし、3人のレジェンドが実力を発揮する機会が増えれば、13年ぶりとなるJ1の舞台でも旋風を巻き起こす可能性があると思います。
 (元日本代表MF)