本紙評論家・武田修宏氏が聞いたJリーガーの意外な「3つの本音」

2020年06月24日 11時00分

【武田修宏の直言!!】新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月末から中断していたJリーグは27日にJ2が再開、J3は開幕する(J1は7月4日)。ひと足先に開幕したプロ野球に続き、約4か月ぶりの再始動となる中で、Jリーガーたちは何を思っているのか。元日本代表FW武田修宏氏(53=本紙評論家)が各クラブの選手たちから聞いた意外な3つの本音とは――。

 Jリーグが再スタートするね。ようやく試合ができるのは喜ばしいことだし、知り合いの選手やチームスタッフ、クラブ関係者に聞いても、とにかく再開を待ちわびているって感じだったよ。ただ、その一方で、少し踏み込んで話をしてみると、やっぱり複雑な気持ちもあるみたい。

 1つ目はコロナ禍が終息していない中で、今後は試合のたびに移動が増えていくこと。どうしても感染のリスクが高まるからね。子供を含めた家族のいる選手たちが「そこは不安」と思うのも当然だよ。さらに気になっているのは「コロナになったらどうなる?」ってことみたい。どんなに気を付けていてもウイルスに感染してしまう場合もあるけど、そうなると、ネット上で“悪者”にされることが多いよね。

 特に最近は東京を中心に“夜の街”での感染が拡大中とあって、仮にウイルスに侵された際、選手らは出歩いていないのに「夜遊び」ってネット上でバッシングされかねないでしょ。その上で濃厚接触者として他の選手、関係者に隔離などの影響が出てしまえば、初めに感染した選手がサポーターから非難を受けるケースもあるはず。しかもチームの成績が悪ければ、なおさら。選手たちにはそういう懸念、心配があるみたいだよ。

 2つ目は若手選手の優先起用。今季は降格がないことで育成重視のクラブも出てくる。そうなると、中堅クラスの選手が出場機会を失うし、結果としてオフに年俸ダウンとなりかねない。その辺は選手たちも敏感だから複雑だよ。特にベテラン勢は死活問題。コロナ禍でクラブ経営が悪化している中、若手重用ならば、このオフに戦力外通告を受けかねないから危機感があるって。

 やっぱりリーグ戦は常にベストメンバーで戦うべきだと思うし、露骨な若手重視となると、中堅、ベテラン勢から不満も出かねない。チームに不穏なムードも漂うんじゃないかな。

 3つ目はケガだね。長期中断があって試合勘がなく、コンディションもいまひとつ。どうしてもアフタープレーが多くなり、負傷リスクが増える。実際にドイツでもケガ人が続出している。常にリスクはあるけど、今回はどこが保証をしてくれるのか。そういう声が聞かれたよ。イレブンは不安を抱えたままの船出になりそうだね。