Jリーグの公式戦再開を前に、日本プロサッカー選手会で会長を務める鳥栖MF高橋秀人(32)が選手の思いを代弁した。

 16日に行われた臨時実行委員会後のオンライン会見に出席し、選手会長の立場から「環境を整えていただいたJリーグ、サッカー関係者、行政の方々に感謝申し上げます。プロとして、与えられた環境で最高のパフォーマンスを発揮することが使命。選手一人ひとりが最高の準備をしていきたい」とあいさつ。J1は7月4日、J2は今月27日にそれぞれ再開し、J3は同日の開幕を控える中で意気込みを語った。

 ファンやサポーターに向けては「リモートマッチで、画面越しの皆さんに僕たちの思いが伝わるようにいろんな工夫をしながら。ゴールパフォーマンスにしても、画面を見ていただいたときに何か工夫をして伝えていけるように」とメッセージを発した。

 コロナ禍で選手たちから多くの意見が寄せられ「練習や移動をすることで、仮に自分が感染者になってしまったときに自分の家族、一般の方々にうつしてしまうのではという不安の声が多く聞こえてきた。そういう声をもとに、Jリーグの方々にガイドラインを作っていただいた」。選手会の生の声を反映しながら協力体制を組んで、準備を進めている。

 今季は異例の過密日程を強いられ、選手側の負担も大きいが「いろんな選手にチャンスがあり、総力戦になってくる。チームの総合力が試される。それぞれのチームがそれを意識して乗り切っていきたい」と前向きに捉えた。