神戸は大物争奪戦に勝算あり!? カギは新型コロナ感染者数

2020年06月09日 16時40分

卓越した技術を見せるシルバ(ロイター)

 新型コロナウイルス禍が大物路線の成否を分ける――。J1神戸はこれまで元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)を始め世界的スター選手を続々と獲得した。今季も大物助っ人を狙っているが、中東のカタールや米メジャーリーグサッカー(MLS)の強豪クラブが豊富な資金力を武器に横やりを入れてシ烈な争いになっている。Jリーグの“銀河系軍団”に勝算はあるのか。

 神戸は昨季限りで元スペイン代表FWダビド・ビジャ(38)が引退、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(35)がトルコ1部アンタルヤスポルに移籍と大物助っ人2人が退団。攻撃の穴を埋めるべく、今夏の欧州移籍市場での次なる大物獲得へ向けて動いている。

 そうした中、相思相愛とみられていた元スペイン代表MFダビド・シルバ(34=マンチェスター・シティー)について、英紙「ミラー」はカタール1部の強豪アルドハイルが獲得に動いていると報じた。同クラブは昨年2月に日本代表MF中島翔哉(25=ポルト)を3500万ユーロ(約43億円)という破格の移籍金で獲得したように、オーナーであるカタール王室の資金力は無尽蔵と言われている。

 また、同じく神戸移籍がウワサされていた元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス(34=シュツットガルト)に関して、ドイツ紙「シュツットガルターナハリヒテン」は「米国で自らのキャリアを終わらせるべく、複数のオファーは受けているようだ」と報道。カタールやMLS勢は他にも神戸が狙う選手で競合しているとみられ、水面下で激しい火花が散っている。

 それでは神戸に勝算はあるのか。欧州事情に詳しい代理人は「もちろん条件面はあるが、今はコロナの状況によるところも大きいのでは。やはり家族も含め環境面は重要視するはず」と分析する。

 8日時点での累計感染者数は米国が194万2363人、カタールが7万158人で、日本の1万7174人と比べると格段に多い。先進国の中でも突出している日本の“安全な環境”は欧米でも話題になっており、スター選手たちが新天地を選ぶ大きな要因の一つになりそう。そうなれば、待遇と環境の両面でアピールできる神戸が今後争奪戦を有利に運べるという見方は強い。

 仮にシルバやゴメスの獲得がかなわなくても、次なる大物が神戸のオファーに興味を示す可能性は高い。世界のビッグクラブが選手側に減俸を提示するような厳しい時代だが、資金力に陰りが見られない神戸は、まだまだ世界の移籍市場をにぎわせてくれそうだ。