J1名古屋が7月4日に再開予定のリーグ戦に向けて、厳しい状況に置かれている。オーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラック(31)が新型コロナウイルスに感染したことが判明。チームでは2日に発表された元日本代表FW金崎夢生(31)に続き2人目となった。金崎の濃厚接触者はPCR検査で全員陰性だったが、希望者を対象に行われた6日の検査でランゲラックに陽性反応が出た。発熱や体調不良などの症状は出ていないという。

 立て続けの感染者にも、小西工己社長(60)は「7月4日再開については全く変更がないということで確認できている。(名古屋だけ再開を遅らせる)話は一切出ていない」と強調しており、このままでは“ぶっつけ再開”もあり得る状況だ。

 陰性だった金崎の濃厚接触者は、12日まで自宅待機。ランゲラックの濃厚接触者も、陰性でも同じ措置が取られる。このため他に陽性者が出ないとしても、チームが“全員集合”しての調整期間はわずかとなる。

 名古屋は8日に全選手、スタッフのPCR検査を終え、クラブハウスなど施設の消毒を済ませるが、他チームより調整不足で再開を迎えるのは明らかだろう。プロとしてのクオリティーを保てるかどうかも懸念されそうだ。