J1が7・4再開も…森保ジャパン五輪代表に暗雲

2020年05月30日 16時40分

久保(前列左)や堂安(前列右)らの五輪世代イレブン
久保(前列左)や堂安(前列右)らの五輪世代イレブン

 Jリーグ再開決定の裏で新たな問題が浮上している。Jリーグは臨時実行委員で、新型コロナウイルス感染拡大で中断しているリーグ戦の再開日程を協議し、J1は7月4日、J2とJ3は6月27日から実施することを決定した。中断期間が約4か月に及んだため、今後の過密日程は避けられない中で、東京五輪サッカー男子で金メダルを狙う森保ジャパンにしわ寄せがきそうだ。

 Jリーグの村井満チェアマン(60)は再開に向けて「選手の安全、健康管理を万全の態勢で行っていく」と決意を語った。J1が7月再開になったことには「様々な意見を丁寧に聞いていく中でこういう形で再スタートとなった」と説明。緊急事態宣言の解除が最後となった首都圏と北海道のクラブを中心に、地方クラブとの調整期間の差を不安視する声が多く上がったJ1は1週遅れて再開の運びとなった。

 まずは無観客試合で再開し、7月10日以降に段階的に観客を入れていく。また再開後の数試合は長距離移動を伴わない対戦カードで調整する方針で、6月15日に日程を発表する予定。ルヴァンカップについても大会方式の変更を検討中とし、感染の有無を調べるPCR検査については選手、審判を対象に全員実施する。村井チェアマンは「リーグで一括して運営していく」と説明した。

 ようやく再始動へ道筋がついたが、中断が4か月にも及んだことで再開後は平日も含め週2回の試合実施が増え、過密スケジュールが待ち受ける。J各クラブにとっては過酷な日々となるが、さらに割を食うのが1年延期となった東京五輪に出場するサッカー男子の森保ジャパンだ。

 日本サッカー協会が管轄するA代表や東京五輪世代のU―23代表などナショナルチームの強化日程は白紙だが、森保一監督(51)は五輪代表についてクラブ側に負担をかけず可能な範囲内での活動を模索している。ただJクラブ強化担当者は「年内は難しいだろう。コロナ感染者が1人出たら2週間も(活動が)止まる中で代表が全国から選手を集められるのか。東京五輪のための合宿だからって、週2試合が多くなり『選手を貸してほしい』と言われても簡単に『わかりました』とはならない」と語った。

 また別のJクラブ関係者も「欧州組は渡航の問題で呼べない、Jのレギュラークラスも呼べない。そうなれば本大会に入りそうなメンバーで合宿をするのは無理だし、可能性が少ない(五輪世代の)選手で無理やり(強化合宿を)やっても意味がない」。特に今季は年末まで日程が詰まっており、五輪代表の強化も年内は厳しい見通しだ。

 MF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)やMF久保建英(18=マジョルカ)らを擁する五輪代表は、コロナ禍の影響で金メダルロードに暗雲が垂れ込めそうだ。