“クラブ格差”が焦点となりそうだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で発令されていた緊急事態宣言がすべての都道府県で解除となり、2月末から中断していたJリーグは再始動に向けて動きだした。

 Jリーグは29日の臨時実行委員会でリーグ戦の再開日を決める方針で、6月27日か7月4日を軸に調整が進められている。

 できるだけ早い再開が望まれている一方、Jクラブ関係者から懸念の声が上がるのがチームの調整期間の違いだ。緊急事態宣言の解除が最後となった首都圏のJクラブ関係者は「練習再開のタイミングにずれが出ているので、そこはできるだけしっかりと準備の時間を取ったほうがいいのではないか」と語った。

 J1では15日の鳥栖を皮切りに、18日には鹿島、仙台、清水などが続々と練習を再開。だが首都圏のクラブは25日の政府による緊急事態宣言の解除を待たなければならず、すでに10日前後の調整遅れが出ている。6月末まで4週間あるので挽回可能とみるクラブもあれば、余裕を持って7月に入ってからの再開を望むクラブもあり、意見の集約が必要となる。