鳥栖の経営難報道で感じた J再開へ必要不可欠な問題

2020年04月28日 16時40分

引退セレモニーで胴上げされるフェルナンドトーレス(19年8月)

【武田修宏の直言!!】J1鳥栖が2019年度の決算で約20億円の赤字だったね。新型コロナウイルスが問題になる以前からサッカー界では「やばいらしい」と噂になっていたし、クラブ再建へ優秀なGMを探しているとも聞いていた。だから驚くというよりも「やっぱりな」っていうのが正直な感想だよ。

 ここ数年は、昨季に引退した元スペイン代表FWフェルナンドトーレス氏(36)、MFイサック・クエンカ(29=仙台)ら外国人の大物選手や指導者を招聘。クラブ規模からすると、過剰な投資じゃないかなって思っていたけど、その通りだったね。しかもコロナ問題の影響で経営が悪化。再建策も進まないようだ。

 鳥栖に限ったことではないものの、Jクラブの経営問題は、契約している選手やスタッフにとって大きなストレスじゃないかな。先週のコラム内で伝えた横浜Fのように、事実上のチーム解散となれば路頭に迷うような選手も出てくる。実際にJクラブの現役コーチに話を聞いたら、先行きの見えない現状に困惑する選手は多く、中には精神的に疲弊している選手もいるみたいだからね。

 Jリーグでは夏のリーグ再開に向けて無観客試合も視野に入れているようで、個別に練習をスタートさせたクラブもある。でも不安を抱えたままでは選手たちもトレーニングに集中できない。すぐに試合をやるとなっても選手やチームのパフォーマンスに影響が出るのは間違いないよ。

 Jリーグの村井満チェアマン(60)は、選手のメンタルケアにも取り組むと話していたけど、そこの問題をクリアにしないと、リーグ戦の再開は難しいんじゃないかな。